金融車はお得に車を手に入れられる反面、通常の中古車とは異なるリスクやトラブルが発生する可能性があります。この記事では、実際に起こりうるトラブル事例と、その予防策・対処法を詳しく解説します。
トラブル事例① 車両の引き上げ
金融車で最も心配されるのが「引き上げ(回収)」のリスクです。
どんな時に起きるのか
車検証上の所有者(ローン会社)は、ローンの残債がある限り車両の所有権を持っています。所有者は法的に車両の返還を求める権利があるため、引き上げのリスクは金融車において常に存在します。流通経路や債権の処理状況によってリスクの大小は異なりますが、完全にゼロになることはありません。
予防策
- 流通経路を確認する: どのような経緯で売りに出された車両なのか、販売者に確認する
- 債権処理の状況を聞く: ローン会社との間で債権がどう処理されたかを確認する
- 信頼できる販売者から購入する: 実績のある販売者や、取引履歴が確認できる相手から購入する
対処法
万が一引き上げの連絡を受けた場合、所有者(ローン会社)の請求には法的な根拠があるため、基本的に拒否することは困難です。まず冷静に対応し、販売者に連絡を取って状況を確認してください。引き上げとなった場合の損失は、購入者が負うリスクである点を購入前に理解しておくことが重要です。
トラブル事例② 車検証の書類不備
金融車の購入後に、必要な書類が不足していることが判明するケースがあります。
よくある書類の問題
- 車検証が紛失・破損している
- 自賠責保険証明書が見つからない
- 整備記録簿がない
- 自動車税の納税証明書がない
予防策
- 購入前に書類一式を確認する: 車検証、自賠責保険証、納税証明書、スペアキーの有無を必ず確認
- 書類のコピーを事前にもらう: 購入を決める前に、車検証のコピーを送ってもらう
対処法
車検証を紛失した場合は、運輸支局で再交付が可能です。ただし、使用者本人または委任状が必要になるため、金融車の場合は手続きに手間がかかることがあります。
トラブル事例③ 車両の状態が説明と違う
写真や説明文と実際の車両の状態に相違があるトラブルです。
よくある相違点
- 走行距離が表示と実際で異なる
- 修復歴が隠されていた
- エンジンやミッションに不具合がある
- 写真では見えない傷・凹みがある
予防策
- 必ず現車確認する: 写真だけで判断せず、実際に車を見て触って確認する
- 試乗する: エンジン音、シフトの入り具合、ブレーキの効きなどを体感する
- 第三者の同行: 車に詳しい知人や整備士に同行してもらう
- 整備記録を確認: 過去の修理・交換履歴があれば確認する
トラブル事例④ 保険加入を断られる
金融車であることを理由に任意保険の加入を断られるケースがあります。
なぜ断られるのか
- ネット型(ダイレクト型)保険では、所有者と契約者が異なる場合にオンラインで手続きできないことがある
- 一部の保険会社では金融車の引き受けに消極的な場合がある
対処法
- 代理店型の保険会社に相談する: 対面で相談できるため、個別の事情に対応してもらいやすい
- 複数社に問い合わせる: 一社で断られても他社で加入できることが多い
- 購入前に保険加入の可否を確認: 車検証のコピーを持って事前に保険会社に相談する
トラブル事例⑤ 自動車税の二重請求
自動車税の納税通知が所有者(ローン会社)と使用者の両方に届いたり、納付状況が不明になるケースがあります。
予防策
- 購入時に自動車税の取り扱いについて販売者と明確に取り決める
- 直近の納税証明書を受け取る
- 翌年度以降の納税義務がどちらにあるか確認する
トラブル事例⑥ 駐車違反の出頭通知
金融車で駐車違反をした場合や、前の使用者の違反が残っている場合にトラブルになることがあります。
詳しくは駐車違反のコラムで解説しています。
トラブルを避けるための総合チェックリスト
- 信頼できる販売者かどうかを確認する
- 車検証のコピーを事前に入手し、所有者・使用者を確認する
- 必ず現車確認・試乗を行う
- 必要書類がすべて揃っているか確認する
- 任意保険に加入できることを事前に確認する
- 自動車税の納付状況と今後の取り扱いを確認する
- 購入条件・車両の状態を書面やメッセージで記録に残す
まとめ
金融車のトラブルの多くは、事前の確認と準備で予防できます。「安いから」と飛びつくのではなく、書類・車両の状態・保険・税金の4点をしっかり確認してから購入を決めましょう。
当サイトでは出品者とのコミュニケーション機能を提供しています。疑問点は購入前にすべて質問し、納得してから取引を進めることをおすすめします。